宿院頓宮 白夜の兎像

堺 宿院頓宮と美々卯うどんすき(大阪府堺市)

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住吉大社の祭で、神輿が渡る先が堺市の宿院頓宮です。
宿院しゅくいん」とは寺社の宿泊所のこと。「頓宮とんぐう」とは、神や帝の仮宮のことを言います。

阪堺電車「宿院」を降りて中央環状線を東へ。幅広い環状線に飲み込まれるように、いくつか燈籠が立っています。導かれて歩いていくと・・

宿院頓宮 住吉鳥居

公園と隣接して宿院頓宮がありました。鳥居は、柱が四角い住吉鳥居です。

宿院頓宮 社殿

境内はそれほど広くはありません。本殿と社務所、いくつかの石碑が集約されている感じです。

宿院頓宮 由緒書

境内、由緒書きです。

住吉大社(すみよしたいしゃ)御旅所(おたびしょ)御祓祭斎場たる宿院並びに飯匙堀(いいがいぼり)< /rp>は堺津繁華の枢区として 亦 千古不易(せんこふえき)の霊域たり

宿院頓宮 神輿渡御夏の住吉祭では、住吉大社より神輿がここまで渡ってきます(神輿渡御みこしとぎょ)。youtubeに動画がアップされていました(こちら)。

宿院頓宮は、年代不詳ながらかなり古い祭祀場のようです。かつては「東西一町半、南北一町の地」でかなり広い境内を持っていたとのことで、明治以降は大鳥大社(堺市西区)の神輿渡御も行われるようになり栄えました。祭神は、両社に縁の深い、住吉大神(底筒男命・中筒男命・表筒男命、息長足姫命)と、大鳥井瀬大神(弟橘媛命おとたちばなひめ倭建命やまとたけるの妃神)になっています。それぞれの社を構えていましたが、残念ながら大阪大空襲により焼失。現在は合祀されている形です。

由緒書きにある飯匙堀いいがいぼりは、境内公園のわきにあります。

宿院頓宮 飯匙堀

こちらも外側は住吉鳥居です。飯匙堀は、その形が「シャモジ=飯匙」に似ていることからついている名のようです。

宿院頓宮 飯匙堀

記紀にある「山幸彦と海幸彦」伝説。弟の山幸彦は、塩椎神しおつちのかみの導きで竜宮城に向かい、海神(大綿津見神おおわたつみのかみ)の娘である豊玉姫とよたまひめと結ばれます。その時授かったのが、海の水を操る潮盈珠しおみつたま潮乾珠しおひるたま。このうち潮乾珠が、ここ飯匙堀に納められているということで、大雨でも水がたまることはないらしい。
ちなみに、潮盈珠の方は、住吉大社の大海神社に納められているとのこと。

この伝説自体は九州宮崎付近が舞台になっていますが、潮の満ち引きを操るという、海戦においては最強の“兵器”ですので、山幸彦(神武天皇の祖父)から、天皇家に継がれてヤマトに持ち込まれ、神功皇后が使っていた・・・というストーリーでしょうか。

で、その神功皇后縁の神使として、われらが神兎がいらっしゃいます。
ちょうど宿院頓宮と飯匙堀の間に公園があるのですが、その中央に・・・

宿院頓宮 白夜の兎 群像

・・・・
なんと表現したら良いのでしょうか。丘の上で背伸びをするように立ち上がる白兎を中心として、集うように丘を登る数柱の白兎。

宿院頓宮 白夜の兎 群像

きねを持ってますね。

宿院頓宮 白夜の兎 群像

中央の白兎の足元には、仔白兎も寄り添います。
公園の真ん中にこの不思議な群像・・・。説明書きを読んでみましょう。

宿院頓宮 白夜の兎 群像 説明書

「白夜の兎」群像
この兎の群像は、昭和38年11月、獣医で動物彫刻家の岩田千虎(いわた かずとら 1893~1965)氏の指導のもと、住吉大社堺頓宮横に作られた彫像群です。
古代、住吉大社の鎮座は、神功皇后年紀十一年卯(211)卯月卯日とされ、今日でも「卯の葉神事」が毎年五月の最初の卯の日に大社で営まれています。
卯、すなわち兎は住吉大社のシンボル的動物で、それになぞらえてこの像が作られました。(略)
ここ住吉大社頓宮は、古くから住吉大社御旅所として堺の人々になじみの深い宮で、毎年7月30日から8月1日にかけて住吉大社から「おみこし」が渡ってくる「住吉祭」が行われています。これは堺の人々が住吉神に深い信仰を寄せていたことを示す由緒のある祭礼です。
なお、この宿院公園は、かつては頓宮敷地の一部で、戦前は堺でも一番の繁華街として賑わい、「卯の日座」という映画館なども周囲にありました。

堺市

なるほど・・住吉大社の卯つながりです。
オブジェの意味は書かれてはありません。勝手な解釈ですと、この「白夜」は月の白い明かりということかもしれません。月光に照らされた神域の丘に、月世界とも縁の深い兎達が集い、少しでも天に近づけるように背伸びをして祈りを捧げる・・・というような場面であるような気がします。

宿院頓宮 白夜の兎像 桜訪れた時期は、夏に向かって緑が濃くなっていましたが、地元の隠れた桜スポットでもあるとのことで、桜の季節は、桜の下で兎達が花見をする感じになるそうです(引用元ブログはこちら)。これもまたいいですね。

さて。

宿院頓宮のすぐ近くに、実は、もう一つ兎スポットがあります。

堺 美々卯

こちら「美々卯」さん。「うどんすき」発祥の店として有名です。現在、本店は大阪市内にありますが、発祥はここ堺です。堺で200年続いた老舗料亭「耳卯楼」を、大正時代に麺類専門店「美々卯」として屋号を変え現在に至ります。
ネットの情報だと、「耳卯楼」の創業者の名が耳屋卯兵衛で、そこから「卯」の字が来ているようです。

堺 美々卯

「卯」つまり「兎」。
「美々卯」は兎であふれています。建物の飾り窓が、まず兎。

堺 美々卯

エントランスにも“狛兎”がむかえてくれます。

堺 美々卯

レジ横には“招き兎”です。

堺 美々卯 箸置 茶碗 箸袋

席につきますと、箸袋も箸置きも、茶碗もみんな兎♪

ランチ時間で、もう少しお値打ちなメニューもありましたが、せっかくですので、名物である「うどんすき」を頂きます。
3500円・・・なかなか迫力あるお値段です。

堺 美々卯 うどんすき

じゃん♪ 豪華ー♪

堺 美々卯 うどんすき

「うどん」とは言いますが、どちらかというと「鍋」ですよね。
活海老、穴子、帆立の海鮮に、鶏肉、湯葉、ひろうす、里芋、葉野菜とバラエティ豊か。関西風のダシの効いたつゆは美味。主役のうどんは、もっちりとした硬さのある太い麺です。これがつゆと良く合います。うまい。
一人鍋は、考えてみると初めてな気がしますが、集中して料理を楽しむことができました。
ごちそうさまです。

堺 美々卯 おみやげ 箸置堺 美々卯 おみやげ

おみやげには、兎の箸置きと兎印のうどんセット。

住吉大社から宿院頓宮そして美々卯は、神兎研オススメの参拝コースでございます。

名称 宿院頓宮「白夜の兎」
住所 大阪府堺市堺区宿院町東2-1-6


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(参拝:2015年5月24日)

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